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台湾への語学留学を考えたとき、「どの語学学校を選べばいいのだろう?」と悩む方は多いのではないでしょうか。
今回は、私が以前台湾に滞在した際、実際に通っていた国立台湾大学の語学センター「CLD(Chinese Language Division)」について紹介します。2025年11月〜2026年5月まで、2学期通いました。
私がCLDに申し込んだ当初は、台湾華語はほぼ初心者だったのと、英語に対してもかなり苦手意識があったため、「授業についていけるのだろうか?」「授業は台湾華語オンリーなのか?それとも英語も使われるのかな?」など様々な不安がありました。
実際に通ってみると、少人数制のおかげで、先生に発音や言い回しを丁寧に指導してもらえる点がいいと思いました。日本に帰国した今でも、もう一度台湾に留学するならまた通いたい!と思える学校です。
この記事では、私の経験を元に、CLDに通った経験について詳しく紹介します。
※この記事は、2026年10月時点での情報を基に執筆しています。
台湾大学の語学センター「CLD」とは?
CLDの基本情報
CLD(Chinese Language Division)は、台湾大学のキャンパス内にある台湾華語の語学学校です。ちなみに台湾大学は、台湾を代表する名門大学の一つです。学生さんらしき人とすれ違うだけで何となく緊張しました(笑)

学期は春・夏・秋・冬の4期に分かれており、基本的に学期ごとの授業期間は12週ですが、冬学期は春節休みの関係で10週ほどです。授業は月曜日から金曜日までの週5日間で、1コマ50分の授業が1日3コマあります。
CLDは、1クラス5〜8人程度の少人数制なのが特徴で、学生の台湾華語レベルに応じてクラスが決まります。
なお、2026年秋学期以降の学費は、春〜秋の通常学期は1学期45,000台湾ドル、冬学期は38,500台湾ドルとなっています。(※あくまでも、2026年10月時点での情報です)
私が台湾大学の語学センターを選んだ理由
私がCLDを選んだ一番の理由は、留学エージェントから少人数でしっかり台湾華語を勉強できると聞いたからです。
また、自分がとても人見知りで緊張しやすいタイプなので、少人数の環境の方が発言や質問がしやすいのでは?と思ったのと、これを機会に人前で発言するのが苦手な自分を鍛えてみるかとの思いもありました。
台湾に出発する前はほとんど勉強時間が取れず、2025年10月に台湾に渡航してから、独学やマンツーマンのレッスンを通じて本格的に学習を始めました。2025年11月にCLDに入学する直前には、淡江大学の語学センターにも3週間ほど通いました。
淡江大学の語学センターでは授業中に英語が使われることが多く、授業での説明があまり理解できませんでした。そのためCLDに入学する前には、「台湾華語も英語もほとんどできない自分が授業についていけるのか?」とかなり不安でした。
台湾大学の語学センターCLDに実際に通ってみた
台湾大学の語学センターでは入学前にレベル分けテストがあった
CLDでは、台湾華語のレベルに応じてクラス分けが行われます。
完全初心者の場合、筆記試験は免除されますが、オンラインでの口頭試験は全員必須なため、入学の3週間ほど前に口頭試験のみを受験しました。
試験が始まると、いきなり台湾華語で話しかけられ、簡単な自己紹介を求められました。
当時はほとんど台湾華語を話せなかったのでかなり焦りました…。
開校直前にメールにてクラス発表があり、私は超初心者向けのクラスからスタートしました。
学校の申込手続きについては留学エージェントにお任せした部分が多いですが、また別の記事で紹介できればと思います。
少人数制で発言の機会が多かった
私のクラスの学生数は、自分も含めて1学期目が6人、2学期目が7人でした。
1学期目のクラスメイトは、アメリカ人が2人、イギリス人、フィリピン人、チェコ人が1人ずつでした。2学期目は、アメリカ人が2人、イギリス人、フィリピン人、インドネシア人、フィジー人が1人ずつという構成でした。2学期とも、日本人はクラスに私1人だけでした。
クラスメイトの年齢は18歳〜30代後半までとかなり幅がありました。初心者向けのクラスだったことも影響してか、意外にも学生よりも社会人(経験者)が多かった印象です。クラスメイトがCLDに入学した理由も、パートナーが台湾人だから、大学で台湾華語を専攻しているから、自分が華僑だからルーツを求めて・・・と本当にバラバラで面白かったです。
少人数なので、授業中に自分で台湾華語を話す機会が嫌でも多くなります。新しく習った表現をもとに、学生同士で「我今天早上七點起床,你呢?」のように質問とその回答をリレー形式で回していく練習が多かったです。
ほとんど台湾華語が話せなかった最初の頃は、会話練習で自分の番が来る度にとても緊張していました。それでも1学期目の終わり頃には、クラスメイトの言い方を真似しつつ、台湾華語で先生に質問できるようになりました。
週5日・1日3時間でしっかり台湾華語を勉強
私のクラスの授業時間は、月曜日から金曜日までの12時〜14時50分でした。
12時〜12時50分、13時〜13時50分、14時〜14時50分と1コマ50分の授業を3コマ受け、間に10分ずつ休憩が入ります。
※授業の進め方や課題などは担当する先生によって異なりますが、ここからは私が実際に受講したクラスについて紹介していきます。
スライドと会話練習を中心にした授業だった
1学期目には『新版實用視聽華語1』、2学期目には『新版實用視聽華語2』を使用し、大体4〜5日間に1課ほどのペースで授業が進みました。この教科書のシリーズは全て英語で解説されていますが、独学で勉強していた『PAPAGO式 台湾華語』のシリーズと取り上げられている文法がかなり重複していたので、頑張って英語を読み解かずとも何とかなりました。それでも困った時は、Google翻訳のアプリで英語の解説を日本語に翻訳して読んでいました(笑)
独学で使用していた、おすすめのテキストについてはこちらの記事で紹介しています。


2学期を通じて同じ先生に担当してもらいましたが、その先生は教科書をさほど使わず、教科書に登場する文法や単語について独自にスライドを用意してくれました。特に単語の例文がとても豊富で、一つ一つの単語の用法を細かく教えてくれました。独学では中々ここまで詳しく勉強できないので、とてもありがたかったです。
初心者クラスでも授業はほぼ台湾華語だった
入学前に配布される学生向けの冊子には、クラスのレベルにかかわらず、授業は主に台湾華語で行われる旨の案内がありましたが、特に私の担任の先生は、授業中意地でも英語を使わないタイプの先生でした。英語を使えば簡単なんだろうな…という場面でも、絵で説明するなど、とにかく台湾華語だけで授業を成立させる工夫をたくさんしてくれました。その結果として、学生の間でも、授業中は頑張って台湾華語を話そう!という雰囲気が自然と出来上がったため、授業中に英語が飛び交うことはほとんどなく、英語が苦手な私でも気後れせずに授業に参加できました。
普通に考えて、台湾華語がまだほとんど分からない学生に対し、台湾華語だけで新しい文法や単語を説明できるのはすごいことですよね。今振り返っても、先生すごいな…という気持ちで一杯です。
先生は英語、日本語ともに話せる方だったので、授業の前後や休憩時間には英語や日本語での質問も受け付けてくれました。
先生によって対応は異なると思いますが、少なくとも私の場合は「英語ができないからCLDの授業についていけない」ということはありませんでした。
宿題だけで1時間ほどかかる日も
CLDでは毎日の宿題もそれなりに多く、1時間程度はかかるものを出されることが多かったです。
1学期目は紙媒体の宿題が中心で、教科書のワークブックに加え、先生がオリジナルの冊子を作ってくれました。
内容としては、文章の並び替えや作文のほか、繁体字の書き取りの練習が課されました。
この書き取りの練習量が多すぎて腱鞘炎になりそうでした(笑)
2学期目になると、新出単語を使って文章を作り、そのファイルをGoogle Classroomに提出する形式が中心になりました。
私はできるだけ、授業で新しく習った文法を使って作文をするように心がけていました。
また、各学期に2回ほど、口頭報告の課題が出されました。自分の家族や、旅行などをテーマに3分ほどスピーチをするものでした。個人での発表が主でしたが、一度だけペアワークもありました。一緒に頑張ってくれたアメリカ人の子にはすごく感謝しています。
小テスト・中間・期末では筆記と口述があった
テストは、各課ごとの小テストに加え、学期ごとに中間・期末テストがありました。毎回筆記と口述の両方が課されました。
また2学期目には、毎日授業中に簡単な口述試験がありました。スライドに前回の授業で習った表現を入れた質問が表示され、一人目がその質問を次の人にして、答えて・・・という流れでした。新しく習ったばかりの表現を使うのが難しく、みんな少しげっそりしていました。しかも毎回6問くらいあったので、大体終わる頃には授業が1コマ潰れ、授業時間がだいぶ足りないという(笑)
そのせいか、ほかのクラスよりも教科書の進みは常に遅れていましたが、新しい文法や単語を使えるレベルで定着させてくれる、いい練習だったと思います。
この口述試験のおかげで、2学期目には特に、授業の復習が必須だと感じるようになりました。
台湾大学の語学センターに2学期通って感じたメリット
少人数だから発音や文法を細かく直してもらえた
CLDに通って一番良かったと感じているのは、少人数だからこそ先生に細かく指導してもらえたことです。
特に発音は何度も直されました。
四声の使い分けはかなり上達した一方、巻き舌の発音は最後まで苦手で、クラスの中でも私がダントツで直されていました。
そして、CLDに通って最も伸びたと感じるのが文法です。
台湾渡航後に少しずつ独学で学んでいた文法等が授業で出てくることが多く、自分でざっくり勉強していた内容を先生に改めて解説してもらうことで、自分の理解がだんだん濃くなっていく感覚が好きでした。
英語が苦手でも授業に参加できた
前述の通り、私のクラスでは授業中に英語を使うことがほとんどなかったため、英語が苦手でも授業中不利だと感じることはありませんでした。
ただし、授業中の英語の使用量は、先生ごとに異なると思われます。時間帯の都合でクラス変更を検討した際、一度だけ別の先生の授業を受けましたが、その先生は要所で英語を使っていました。
クラスメイトとの交流も楽しめた
授業外では、時々クラスメイトと食事やカフェに行くこともありました。
2学期ともに、学期の最後にはクラスのみんなで出かけたり、ご飯を食べたりする機会がありました。私以外のクラスメイトは全員、非英語圏の出身者も含めて英語が話せたのですが、私と話す時にはみんな台湾華語を使ってくれていました。クラスメイトとは、勉強している文法や語彙が同じなので、初心者同士でも比較的スムーズにコミュニケーションが取れました。
台湾大学ならではのキャンパス生活やイベントも楽しめた
CLDは台湾大学のキャンパス内にあるため、図書館や学食などの大学の施設を利用できるのも魅力でした。

何よりキャンパス内は自然が多く、毎日癒されていました。
CLDでは授業以外のイベントも定期的に開催されており、書道や麻雀などの体験イベントは事前申込制で、人気のものは抽選になることもあったようです。
私はそうしたイベントにはあまり参加しませんでしたが、台湾の歴史に関する講座を聴講した際、「意外と台湾華語が聞き取れるようになっているじゃん!」と気づいたことがあります。
2学期目には新竹への日帰り旅行に参加し、パイナップルケーキ作りを体験したことも良い思い出になりました。
台湾大学の語学センターで大変だったこと・注意点
宿題や予習復習を含めると学習時間は長い
CLDは「台湾に滞在しながら気軽に台湾華語を勉強したい」というより、ある程度しっかり勉強したい人に向いている学校だと思います。
授業だけで平日毎日3時間あるのに加え、宿題がほぼ毎日課されます。また、私は授業中の板書の字が汚すぎて読めないので、記憶が薄れないうちに授業ノートを整理していました。

さらに、2学期目になると授業の内容もより難しくなり、毎日口述試験が課されるようになったので、復習も欠かさずしていました。
私は比較的時間があったので、宿題+ノート整理+復習に毎日大体2時間半くらいはかけていました。
時間がある時に、TOCFLの対策と授業の予習も兼ねて、『PAPAGO式 台湾華語』のシリーズをマイペースに進めていました。
正直、日本人は繁体字がそこそこ読めるという大きなアドバンテージがあるので、初心者向けのクラスであれば、予習復習なしでもテストには困らないかもしれません。
ですが、授業で習った文法や単語を使えるようになりたい!テストでもせっかくならいい点数を取りたい!という方には、予習復習をおすすめします。
観光や仕事などと両立したい方は、学習時間を確保できるか考えておいたほうがよいでしょう。
言語交換等を斡旋するサポートはやや弱め
せっかく台湾に留学しているので、現地の台湾人との交流や言語交換の機会が欲しいところですが、CLDでは学校側が言語交換相手を個別に紹介・マッチングしてくれる制度はありません。
一方、入学時にもらう学生手冊には「CLD Club」というFacebook上の交流ページ(グループ)が案内されており、言語交換の相手を自分で探せるようになっていました。私はFacebookをほとんど利用していなかったため、こちらは使わずじまいでした。
また、CLDの学生は台湾大学のサークル等に参加することができるので、そういった機会を通じて台湾大学の学生と知り合うこともできます。
私自身は、台湾大学の言語交換サークルに参加してみようと思い、一度歓迎会に参加したことはあったのですが、自分の台湾華語のレベルだとまだ厳しいかな…と感じ、それきり行かなくなってしまいました。
私がどのように現地の台湾人の方と交流・言語交換をしていたかについては、また別の記事でお話しします。
クラス変更などの自由度には注意
授業の時間帯や教科書のレベル等の理由から、クラス変更を希望する場合には、開講後2〜5日の間がクラス調整の期間となっており、この期間内であれば変更を申請できました。
ですが、少人数制なので変更先のクラスは人数が8人未満のクラスに限られるのと、変更は1学期に1回しかできないという制約がありました。
また、初心者向けのクラスは比較的多く開講されているため変更しやすいのですが、学習が進むにつれてレベル分けが細かくなるため、自分のレベルにあったクラスに変更するのが難しくなるようでした。
台湾大学の語学センターがおすすめなのはこんな人
実際に2学期通った経験から、CLDは次のような人に特におすすめだと感じました。
- 少人数のクラスでしっかり台湾華語を勉強したい人
- 授業中にたくさん台湾華語を練習したい人
- 発音や文法の間違いを細かく指摘してほしい人
- 宿題や復習にもある程度時間を使える人
特に、短期間でも台湾華語学習を生活の中心に置きたい人には向いていると思います。
反対に、宿題にあまり時間を使いたくない人や、少人数制だと緊張してしまうタイプの人には少し負担が大きいかもしれません。
また、言語交換などの交流を学校側に手厚くセッティングしてほしい人も、ほかの語学センターと比較してから決めることをおすすめします。
台湾大学の語学センターに通うなら拼音だけでも予習がおすすめ
これからCLDの初心者クラスに通うなら、留学前に拼音(ピンイン)の基本的な読み方だけでも勉強しておくことをおすすめします。
初心者クラスなので発音の指導もありましたが、私の記憶では、拼音の読み方を完全にゼロから詳しく説明する授業ではありませんでした。
拼音のルールや四声についてある程度知っているだけでも、授業には入りやすくなると思います。
少なくとも私のクラスでは、初心者向けとは言っても、全く台湾華語を勉強したことがない完全初心者はいないように感じました。
まとめ|台湾大学の語学センターは「しっかり勉強したい人」におすすめ
私が台湾大学の語学センターCLDを選んだ一番の理由は、「少人数でしっかり台湾華語を勉強できる」と聞いたからです。
実際に2学期通ってみても、この印象は変わっていません。
1クラス5〜8人という少人数の環境で、発音や文法の間違いを先生に細かく直してもらい、授業中にも何度も台湾華語を話す機会がありました。
宿題やテストは決して少なくありませんでしたが、真面目に台湾華語を勉強したい人にはとてもいい環境だと思います。
そして個人的には、台湾華語学習そのものとは別の意味でも印象に残る時間になりました。
クラスメイトやほかの学生との交流では、下手な英語や台湾華語を使ってコミュニケーションを取るしかなかったのですが、それは私の人生でほとんど初めての経験でした。
すべての壁を乗り越えられたわけではありません。それでも、自分の壁を少し破れた嬉しさと、自分の限界の両方を感じることができました。
大変なこともありましたが、私は今でも「またCLDに通いたい」と思っています。
台湾への語学留学を考えていて、少人数の環境でしっかり台湾華語を勉強したい方は、台湾大学の語学センターCLDを検討してみてはいかがでしょうか。

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